2013-08-22から1日間の記事一覧

松家仁之「沈むフランシス」【B】

長めの作品だがイメージは一貫しており新人離れ。けれどもそのイメージのために作中人物の現実感が失われている印象。ご都合主義を作中人物に背負わせ、作品は一貫。ある意味興味深い。

荻世いをら「おでかけの感じ」【B−】

企みに満ち満ちている事が冒頭で想像でき正直げんなり。そういう楽しみ方をする文学部読者にはいいかもしれない。それでも最後まで何とか読んだが、猫に新しい意味を付加するあざとさが前傾。文章はまずまず。