大江健三郎「晩年様式集」【A−】

これはなかなか凄い作品だと思った。
連載一回目なのだが、これを楽しみに文芸誌を買ってしまいそう。もともと構想されていたと思われる作品に「3・11」がどのように絡んでいくか。「3・11」に対する私見の開陳を冒頭にもってきたのは奏功。場面の移り変わりも良い。力の入りようを感じた。