綿矢りさ 「ウォーク・イン・クローゼット」 【C+】

おそらく次の段階への過程にあるのだろうが、この作家初期の詩情に一読三嘆していた身からすると、やはりかなり緩んだ印象。このようなストーリーに堕している様に感じてしまうのは、やはり初期が良すぎたせいか。それでもまた別の高みを目指しているものと受け取り、次回作も楽しみに待つ。