西村賢太「苦役列車」【B】

回想という形式をとるわりにイマイチ感動しなかった。
過去を振り返る文体と、それが現在か過去か簡単に分割できない文体の面白さが個々にはあるものの、一貫しておらずチグハグ。笑える箇所というのはあるにはあるが、それは性のレベルに届かない下ネタレベル。低いハードルの笑い。