二瓶哲也 「再訪」 【B】

笑える箇所は多くあり、一種の純文学エンターテイメント。冒頭からの時系列の揺さぶりが中盤・後半にもあったら、メリハリがあっただろうし、文学作品としても評価が高まっただろう。射程範囲も拡がるだろう。これだと単なる青春回想記として読まれかねず損。文章に密度はあるので、あとは全体のバランスや構成を練り込めば。